[メイン3] 因幡 月夜 :
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因幡 月夜 :
「ただいま戻りました」
と、日本人から当たり前の挨拶を吐きつつ玄関の扉を開ける
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因幡 月夜 :
些か豪華に見えるであろう、その邸に
白髪の少女が 正しく堂々とはこのことだと言わんばかりに廊下を進む
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因幡 月夜 :
時刻はすっかり夕暮れ
月は雲に隠れるであろう、そのような天気の中
自室に向かい、窓の方を振り向く
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因幡 月夜 :
と、言っても
振り向くだけであり、その景色に対して何らかの感想を抱く事はない
いや、抱けないと言う方が正しいか
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因幡 月夜 :
閑話休題
すっかり月も隠れた夜
白兎は1人だけいる使用人に身支度なども任せ、明日は休みなので何かしようと思い大きなベッドに寝転ぶ
[メイン3] 因幡 月夜 : まぁ、少女は身体構造は子供に過ぎないのもあり
[メイン3] 因幡 月夜 : 体力を癒すためにも、すっかりと眠ってしまい────
[メイン3] 因幡 月夜 :
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因幡 月夜 :
……なんですか、これは
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因幡 月夜 :
これが夢である事は即座に認識した
と言うのも、自分の耳が
[メイン3] 因幡 月夜 : 何も音を捉えていない
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因幡 月夜 :
呼吸音や、それに付随する血液の流れ
筋肉の動き
それら全てが、何一つ聞こえていなかった
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因幡 月夜 :
触覚を最大限に動員し、辛うじて自分が今置かれている状況を確認する
[メイン3]
因幡 月夜 :
目が見えない少女は、その認識能力の大半を聴覚に頼っていたのもあり
生まれながらの強みが全くもって発揮できないこの状況
かなりの恐怖心を持ちつつ、肩で呼吸を続ける
[メイン3] 因幡 月夜 : ここに他の人がいるなら、この少女の表情は非常に複雑という感想すら抱くだろう
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因幡 月夜 :
……少し、いやかなり参りましたね
諦観すら思わせる表情、とてもでは無いが
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因幡 月夜 :
まあ、実はこれが現実だったのなら
自分の天命はそこまでだ、と認識するが故に
[メイン3] 因幡 月夜 : 腰の鞘に手を掛けて
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因幡 月夜 :
左の掌に
刀を突き刺して─────
[メイン3] GM : 夢から目覚めた月夜はガバリと飛び起きる。SANc(1/1d4)
[メイン3] GM : 天気予報で濃霧警報が出ていることがわかる、また外は異常に霧深いし寒い。
[メイン3] 因幡 月夜 : ccb<=75 (1D100<=75) > 19 > 成功
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因幡 月夜 :
……寒い
それに、この感覚は……霧?
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因幡 月夜 :
ばさりと、ベッドから飛び降りて
見えないなりに、今日の天気でも確認しようと
テレビをつけようとして
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因幡 月夜 :
───なるほど、と
流れるニュースを聞きながら
[メイン3] GM : ニュースでは、最近近隣で人が襲われる事件が多発している、皮だけ剥がれていたりするらしいという報道が流れている
[メイン3] 因幡 月夜 : ………。
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因幡 月夜 :
万が一、とは突然に起きることだ
だからこそ
[メイン3] 因幡 月夜 : 刀を取り、腰に掛けて
[メイン3]
因幡 月夜 :
あわよくば、迎撃も
[メイン3] 因幡 月夜 : 電話は圏外、よって他の人の無事を確認もできないので
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因幡 月夜 :
自らの足と耳で確認するしかないだろうと
邸を出る
[メイン3] 因幡 月夜 : ─────濃霧の中に、牙を研いだ白兎が一匹
[メイン3] 因幡 月夜 :
[メイン3] 因幡 月夜 :